三浦春馬さんの死亡報道について
昨日、俳優の三浦春馬さんが死亡したという報道がありました。
詳細ははっきりとはわかりませんが、自殺とみられているようです。
報道によると、三浦さんは17日までドラマの撮影に参加していたようで、
18日のロケに姿を見せなかったことから関係者が自宅を尋ねたところ、
意識不明の状態で見つかり、搬送された病院で死亡が確認されたようです。
多数のドラマや映画で活躍していて、明るく爽やかなイメージもあったため、
最初に報道を見た時、自殺したということが信じられませんでした。
ただ、SNSでの誹謗中傷や多忙が原因ではないかと考えられているようです。
真相は定かではありませんが、もしこれらが本当に自殺の原因であるなら、
僕は赤の他人ですが、残念で悔しくてなりません。
僕の疑問は以下の2点です。
- なぜ、誹謗中傷をしてしまうのか?
- 疲弊している三浦さんになぜ気づけなかったのか?
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1.なぜ、誹謗中傷をしてしまうのか?
これは、「他人よりも自分の方が優れているという優越性の追求」が大きく関係していると思います。三浦さんは芸能界で活躍されていて、誰もが羨む存在です。三浦さんと比較して、自分の方が劣っているという劣等感を持つ人がほとんどでしょう。
誹謗中傷(批判)をすることで、自分より優れた三浦さんの価値を下げることができます。その結果、誹謗中傷した人は自分の価値を相対的に優位にすることができます。このように、誹謗中傷には「優越性の追求」という人間の心理が大きく関与します。
また、世論の意見が大きな力となったことも一つの原因だと思います。「ミルグラムの電気ショック実験」では、実験の被験者が権威(≒大きな力)によって深刻な暴力的行為につながったとする実験結果が有名です。SNSでは、世論が大きな力の役目を果たし、正常な判断ができなくなって誹謗中傷をしてしまった人もいたかもしれません。相手の顔が見えないことも起因していると思います。
2.疲弊している三浦さんになぜ気づけなかったのか?
これは、僕たちが三浦さんに抱く「明るく爽やかなイメージ」が原因で、彼がそのイメージに合わせて表面的には明るく振る舞っていたため、気づくことが出来なかったと推測します。僕も最近知りましたが、「微笑みうつ病」という言葉があるようです。身近な人に心配や負担をかけないようにするため、無理をして明るく振る舞ってしまうようです。芸能人は好感度や印象が大事なので、三浦さんは無理をして頑張っていたのかもしれません。
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僕がこの報道を受けて思うことは、
SNSに書き込む誹謗中傷はどこかに落書きをしているというわけではなく、
スマホやPCを通して受け止める人がいることを改めて再認識するべきです。
また、今回の自殺原因が明らかになった時に誰かに責任を問うのではなく、
どうすれば防げたかという解決策を考えるべきだと思います。
そのためにも、人間が「優越性を追求」して人を貶してしまうこと、見た目は明るく振る舞っていてもうつ状態の「微笑みうつ病」という存在を知ることも大切なことだと思います。
あなたは家族や友人、会社の同僚をバカにしたりはしていませんか?
もしかしたら、身近な存在だからこそ軽い気持ちでやってしまうのかもれません。
ただ、バカにされた側は確実に傷つき、あなたへの信頼を失っています。
たとえ、表面的には笑っていても身近な人も信頼できないとなれば、
状況は悪化するだけで、改善することはないでしょう。
僕は、誰かの欠点や失敗を批判するのは好きではありません。
解決策を一緒に考えたり、助言をすることの方が重要だと僕は思います。
誰かに責任を押し付けるのではなく、普段の振る舞いで誰かを傷つけていないか
再度、みんなが確認する必要があるのではないかと思います。